占い業界が使う「霊感」の意味

「霊感」とは何か?

霊感占いが、大人気です。タロット占いも、普通の「タロット」ではなく、「霊感タロット」と呼ばれることが多くなりました。「タロット」と「霊感タロット」では何かどう違うのでしょうか?

実は、どちらも同じなのです。

占い業界では、わざと「霊感」という言葉をくっつけて呼んでいます。なぜなら、そのほうが、売れるからです。ただのタロットよりも、霊感タロットのほうが、なんだかわからないけど、すごいような感じがするからです。

そもそも「霊能力、霊感」とは何でしょうか?

多くの方は、こんなイメージを持っていると思います。普通の人には見えないものが見える力、聞こえないものが聞こえる力、感じられないものを感じられる力。幽霊を見たり、人の心を読んだり、未来を知ることができる、普通の人間とは違う、特別な力。

ところが、心を読んだり、未来を感じたりする力は、程度の差はありますが、誰にでもあります。

いわゆる直観、第六感、虫の知らせといったものです。カンが鈍い人もいますが、全くない人はいません。普通の人も持っている力です。

そういう意味では、霊感がないから占い師になれない、ということはありえないわけです。

もちろん当然のことながら、鈍いよりは鋭い直観を持っているほうがいい占い師になれます。

鋭く繊細な味覚を持っていれば、いい料理人になれるというのと同じことです。普通の味覚でも、手順通りに作れば、誰にだって料理はできます。

占い業界は、そういう意味で「霊感」と言う言葉を使っています。

タロットだけでなく、占星術や四柱推命などのシステマティックな占いであっても、読み取るためには直観を使います。極端に言えば、「霊感」を使わない占いなんてありえないのです。

そんなのずるい、と思った方は、国語辞典を引いてみましょう。

【霊感】①人の祈願に対して現れる神仏の反応。 ②神仏から大が受ける啓示。おつげ。 ③インスピレーション

【インスピレーション】神から教えられでもしたように、突然飛躍的に名案などを思いつく心の働き。

占い師も、作家や音楽家も、それぞれに何らかのインスピレーションを得ているわけですから、言葉の意味としては間違っていないのです。